成長期ジュニアにおける低酸素トレーニングの効果とは
城西大学駅伝部 櫛部監督の知見から学ぶ
城西大学駅伝部 櫛部監督の知見から学ぶ
ハイアルチでは、スタッフの知識・技術向上を目的として、ハイアルチアカデミーという研修を定期的に行っております。今回は、城西大学男子駅伝部監督 櫛部静二氏にお越しいただき、低酸素トレーニングを通じたジュニアの指導について学びました。ぜひ、お読みください!
低強度・短期間でも成果が出た低酸素トレーニング研究
高地トレーニング自体は、1960年代のメキシコオリンピック以降、長年にわたりアスリートを対象として実践・研究がされてきており、多くの研究報告があります。一方で、成長期の子どもに関するエビデンスは、まだ十分に蓄積されていないのが現状です。加えて成長期の子どもについては、年齢や発育の個人差が大きい時期です。だからこそ、成長期に応じたトレーニングを提供することが大切だと考えています。

ここでは、中学生の長距離選手11名が、週1回×4週間(計4回)、標高3000mの常圧低酸素環境でトレーニングを行った研究(森ら,2013)について紹介します。
この研究結果では、RPE(自覚的運動強度)で「ややきつい」レベルという比較的低強度で、かつ週1回×4週間(計4回)という短時間・低頻度の介入であったにもかかわらず、1000mのタイムが平均6秒短縮したと報告されています。通常低地ではなかなか得にくい効果で注目すべき結果の一つといえます。
成長期の子どもにとって、安全に成果を出すための選択肢に
成長期の子どもたちは身体が大きく変化する時期である一方、故障のリスクも高い年代です。そうした中で、低酸素環境を活用することで、過度な強度のトレーニングを行わなくても競技力向上を目指せる可能性があります。低酸素トレーニングは、成長期の子どもたちにとって、「成果」と「安全性」を両立できるトレーニング手法の一つになり得ると考えています。
私自身、今後も安全管理を徹底したうえで、低酸素トレーニングを積極的に取り入れながら、大学生や成長期の子どもたちの可能性を最大限に引き出していきたいと考えています。
参考文献
森寿仁,宮崎喜美乃,米徳直人,山本正嘉(2013)スポーツパフォーマンス研究,5,41 – 54.
中学生の中長距離走選手を対象とした低頻度の低酸素トレーニングの効果.
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