城西大学 男子駅伝部
座談会
前回の城西大学男子駅伝部、櫛部静二監督に続き、「第99回東京箱根間往復大学駅伝競争(以下、箱根駅伝)」で総合9位に入賞した、城西大学男子駅伝部の野村颯斗選手(3年生、1区、来年度主将)、山本唯翔選手(3年生、5区新記録更新、来年度副将)、平林樹選手(2年生、9区、来年度副将)の3人に、箱根駅伝での活躍についてお話を伺いました。
―まずは、自己紹介をお願いいたします。
野村:城西大学男子駅伝部の主将を務める、3年生野村颯斗(のむらふうと)です。出身は山口県、美袮青嶺高校出身です。小学校2年生の頃に、親と一緒に参加したマラソン大会がきっかけになり、今に至ります(笑)。中学校に陸上部がなかったため野球部に入りましたが、高校では陸上部に入部しました。
山本:城西大学3年、男子駅伝部 副将の山本唯翔(やまもとゆいと)と申します。新潟出身です!スポーツに力を入れている開志国際高等学校から城西大学へ入りました。高校時代は、インターハイの3000m障害で決勝出場、高校2年時に全国高校駅伝に出場しました。
平林:城西大学男子駅伝部 副将を務めている、平林樹(ひらばやしいつき)、2年生です。東京都八王子市出身で、拓殖大学第一高等学校を卒業しました。中学生から陸上を続けています。
―なぜ、城西大学男子駅伝部に入部したのでしょうか?
山本:理由は2つあります。一番の理由は「箱根駅伝を走りたい」という気持ちが強く、関東の大学に入学しないと出場できないため、関東の大学に入ろうと思いました。もう1つは、城西大学男子駅伝部の五十嵐コーチと地元が一緒で、五十嵐コーチからスカウトしていただいたことから、城西大学を選びました。
野村:実は、高校時代に陸上で良い結果が残せませんでしたが、同じ山口県出身の櫛部監督から高校時代に縁があって、城西大学に誘っていただきました。
平林:櫛部監督から声をかけてもらいました。後日、男子駅伝部を見学した時にメンバーが楽しそうだったこと、歴代の先輩方を見て「エース力」に魅力を感じました。自分もそういうエースになりたいなという気持ちで入部を決めました。
―皆さん、スカウトなのですね! 3人とも大活躍した「第99回箱根駅伝」でしたが、感想を教えてください。
平林:箱根駅伝そのものが楽しかったですね。もともとメンバーに選ばれないという選択肢はありませんでした(笑)。9区を任されましたが、順位が決まってくる区間なので責任はあると思っていました。「やるだけやった!」という感想です!
山本:1年生の時に5区を楽しく走ったのですが、2年時に予選会敗退を経験しました。今回は、「5区でリベンジしたい!」「もっといい結果を出したい!」という気持ちが人一倍強かったので、区間新記録を更新できて、率直に嬉しかったです! 正直にいうと、他大学の5区を走った選手に比べて、自分は一番、練習してきたという自信はありました(笑)。予選会敗退の悔しさから、ほぼ毎日練習をしてきましたから。
野村:1区を走ったのですが、思ったより緊張せずに走ることができました! 昨年はずっと怪我に悩まされていましたが、「低酸素ルーム」でのリカバリーに助けられ、無事に「箱根駅伝」で走り切ることができました!
―城西大学男子駅伝部ではトレーニングに「低酸素ルーム」を利用していますよね。どんな効果があるのか教えてください。
野村:低酸素ルームには、トレッドミルというランニングマシンとバイクが設置されています。私は、低酸素ルームで1時間ぐらいのジョギングやポイント練習(2分間ダッシュを20本)をしています※。

故障者がバイクでリハビリをしていることもありますよ。試合前になるとほぼ毎日、低酸素ルームでトレーニングしています。基本的には、多くて週2回くらいで低酸素ルームを利用しています。
※城西大学男子駅伝部の特別メニューのため、通常の会員様と異なるトレーニング方法となります。
山本:特に去年、箱根駅伝の前はずっと「低酸素ルーム」で練習していました。標高2000,3000mの設定で走ることなどの、ポイント練習を行っています。低酸素ルームでのトレーニングは普段、外で行っているトレーニングとは少し違って、心肺に負荷をかけることができます。低酸素のトレーニングは、地上よりもきつくなる瞬間が早いため、心肺機能を鍛えることに効果があります! 低酸素でのトレーニングをするとしないとでは、だいぶ差があるのではないかと感じています。
平林:低酸素状態だと酸素が取り込みにくくなるので、普通に走るよりも負荷がかかり、きつい状態になります。もちろん体だけではなく、精神的にも。「低酸素ルーム」でのトレーニングを続けることで、練習がハードなため「粘る力」が身についたと思っています。
―野村選手、昨年が怪我で悩まれたとのことでしたが、「低酸素ルーム」でどんなリカバリーをなさっていたのですか?
野村:怪我をしたら、治りを早くするために「低酸素ルーム」には入りません。しかし、怪我が治り次第、「低酸素ルーム」に入ってトレーニングをします。低酸素ルームでのトレーニングを重ねることで、他の選手との練習に追いつくのがスムーズだと実感しました。
―最後に、皆様の「今後の目標」について教えてください。
山本:チームは新体制で1から始まりました。チームとしては3つの駅伝にフォーカスしています。出雲駅伝では、まず8位を目標に取り組んでいます。全日本大学駅伝は、予選会通過を目標、シード権で5位を目指しています。箱根駅伝では、今年は9位でシード権を獲得できましたが、来年は、3位を目標に掲げています。これから新入生が入部しますので、新しいチームとして、最後の一年間、後悔のないように走っていきたいと思っています。
野村:トラックレース、10000mで大学記録を更新することと、5000mでもチームトップの記録を更新することが目標です。2トップの記録を出して、駅伝では主力として、他校の選手達と戦い、山本が言ったように「チームの目標達成」を目指します。
平林:個人的な目標は、5000mや10000mでしっかりと記録を残したいと思っています。他校の実力のある選手たちと渡り合っていくことが目標です。「チームのエースになる!」という気持ちで入部時から練習しているので、今年こそはエースになれるように頑張っていきたいと思っています。
山本:個人の目標は、トラック競技で結果を出すことです。先輩が持っている大学記録を更新したいと思っています。駅伝に関しては、チームに貢献できる走りをするために、区間賞を狙って走ります。箱根駅伝では、今年の5区は満足のいく結果になったので、来年もし走れるのであれば、2区で好走したいと思っています。
―ありがとうございました!ハイアルチは選手の皆様、監督やスタッフの皆様を応援しています! 皆様の個人のご活躍にも期待したいですね。来年の箱根駅伝、城西大学男子駅伝部の応援、よろしくお願いいたします。


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