HIGH ALTITUDE
MAGAZINE

山岳ガイドが語る登山の魅力
北アルプスで人生が変わった原点ストーリー

多くの登山者を案内してきた山岳ガイドだからこそ語れる、登山の魅力と自然の力。
年間250日以上山に立つ山岳ガイド・小市匠氏が、北アルプスでの初めての登山体験からガイドになるまでの道のりを語ります。嵐の夜に「逃げ出したい」と思った山で、翌朝に現れた絶景が人生を変えた――。登山を始めたい人や山に挑戦したい人に向けて、山の魅力と自然との向き合い方を深掘りします。

北アルプス・蝶ヶ岳での初めての登山体験

Q. 山の世界に入ったきっかけを教えてください。
最初は、中学生のときに父に連れられて北アルプスの上高地を訪れ、そこから蝶ヶ岳に登ったことがきっかけでした。当時は登山の知識もなく、ジーパンにコンビニの雨ガッパという、今思えばとても無謀な格好でしたね。山小屋に着いた頃には爆風と土砂降りの雨、さらに雷まで鳴り響き、「こんなところ絶対に逃げ出してやる」と本気で思いました。夜中にこっそり脱出を試みたほどです。

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ところが翌朝、薄明るくなった瞬間、目の前に山々が一気に姿を現しました。その圧倒的な景色に「なんだこれは」と言葉を失い、気持ちが一瞬で逆転しました。あの瞬間から、私は完全に山に魅了されたのだと思います。

大学のワンダーフォーゲル部で深まった登山の魅力

Q.最初の登山体験のあと、どのように山との関わりが深まっていったのでしょうか?
実は父も当時はほぼ初心者で、その一度きりでした。その後は、山を本格的にやっていた親戚に連れて行ってもらったり、大学ではワンダーフォーゲル部に入部しました。山頂を目指すだけでなく、カヤックなどさまざまなアウトドア活動を経験できる環境で、自然の中で過ごす時間が一気に増えました。そこで「もっと山を知りたい」という思いが強くなり、本格的に登山へとのめり込んでいきました。

偶然の出会いから山岳ガイドの道へ

Q. ガイドという仕事を目指すようになったきっかけを教えてください。
ある朝、アルバイト帰りに偶然見つけたのが登山専門の旅行会社の募集看板でした。面白そうだとふらっと話を聞きに行ったことがすべての始まりです。そのままアルバイトを経て入社し、国内外のツアー経験を積む中でガイドの基礎を徹底的に学びました。後にニュージーランドでの生活や厳しい指導環境も経験し、「この道で生きていこう」と自然に覚悟が固まっていきました。振り返ると、偶然の出会いの連続でしたが、それがすべて今につながっています。

次回は「登山×低酸素トレーニング」について伺います!是非ご覧ください!

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